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わたなべよしみ-渡辺喜美


わたなべよしみ-渡辺喜美






http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155818

告発団体も「裏金あった」 渡辺喜美氏“転落人生”のこれから
  
2014年12月17日

「政界引退」にとどまらず、手が後ろに回るのも時間の問題になってきたのが、みんなの党代表だった渡辺喜美だ。父の故・美智雄元副総理の代から半世紀続いた「渡辺王国」を瓦解させたと思ったら、間髪入れず、東京地検特捜部が9月に宇都宮市の渡辺事務所に政治資金規正法違反容疑で家宅捜索に入っていたことが報じられた。

 特捜部は今後、渡辺本人から事情聴取し、立件の可否を検討する方針だが、状況は限りなく「クロ」だ。

「DHC会長から借りた8億円疑惑も論外ですが、疑惑はまだある。とくに特捜部が注目しているのが2010年の収支です。渡辺は自分が代表を務める政治団体『渡辺美智雄政治経済研究所』から9000万円を借り入れ、返済したのですが、この団体の収支報告書には記載がない。明らかな規正法違反(不記載)に当たると見ているのです」(司法ジャーナリスト)



http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155818/2

告発団体も「裏金あった」 渡辺喜美氏“転落人生”のこれから
  
2014年12月17日

 国会議員なら特捜部も手を出しにくかっただろうが、“タダの人”なら問題ない。落選した途端、捜査状況が報道されるのは特捜部のヤル気の表れだ。

「渡辺の団体は、団体名義の口座と出納担当者名を記した2つの口座を持っています。渡辺は出納者名の口座でカネを出し入れしていた。それをもって『団体のカネじゃない』と釈明し、規正法違反を否定していますが、“表のカネ”は団体名義で、“裏のカネ”は出納者名義で、と使い分けているように見える。こんな言い訳が通用するかどうかです」(前出の司法ジャーナリスト)

 6月に渡辺を政治資金規正法違反容疑で告発した市民団体のひとりで、神戸学院大大学院の上脇博之教授もこう言う。

「我々は『裏金づくりがあった』と見ています。当然、(入出金の不記載が)政治資金規正法違反に当たる可能性は高いと思います」

 地盤も看板もカネも失った男を待つのは検察の本格捜査だけだ。



父親はあまりにも有名な政治家(わたなべみちお-渡辺美智雄)で、その地盤も人気も引き継いだ格好だったが、組織マネジメントの才能も残念ながら父親譲りに弱点になっていた。

政治資金に関する不明があって取調べを受ける始末になっているのは結果が如何あれ政治家として脇の甘さがあったようだ。

みんなの党を結党して野党再編の軸にみなされたところがピークだったが、その時の采配を間違えてその後二度と正しい判断に戻ることなく、分党、解党、落選、政治資金法違反疑惑と一気に存在感を失ってしまった。



父親は自分の弱点を知っていたから、党内野党?、派閥の長、あるいはご意見番的な役割を設定できた。

息子は自分の弱点を知らずに、党を飛び出してしまった。本来なら大きなチャンスを手に出来るがリスクと裏腹なのは当然で、人、主張、集団を束ねるだけの組織化能力が求められる。

別の見方をすれば、小選挙区を理解していない戦略だったともいえる。中選挙区の舞台なら昔のやり方でも生き残れたが、小選挙区では組織の力が絶対だ。それを理解している周囲の人とぶつかるのは当然。ギロチンがギロチンで命をうしなったように、渡辺は顧みることも無かった小選挙区制によって議員の立場まで失った。

1人わがままを続けている限り政界に復帰することは出来ない。5人を集めることすら出来ないのだ。



民主の失態がはっきりした後、反自民の軸は民主でなく、維新とみんなの連合体しかない状況が明確になった時、渡辺は最大のチャンスを手にしていた訳だ。その果実を素直にかじれば新たな活力をもたらし、父親の到達点を越える頂が見えたはずだ。渡辺がそれなりのポジションを得ることについて誰も異議を唱えなかっただろう。

風が吹いたときに帆を広げて風を受ける人と帆を畳む人が居る。嵐や突風なら帆を張るのは危険だが、風に乗らないことには動きを変えることはできない。帆をたたんで風が過ぎるのを待ては安全だが、次にどのような風が来るのか、ひたすら待つだけの身になる。



渡辺の次の手は?

立脚点を決めること。もっと言えば何故自分は志(こころざし)と方法論を取り違えたかの己の根性を見定めることだ。それでも尚政治をなそうとするなら次の手は自明だ。いずれにしても、涙を流し、頭を下げて(頭を丸めてでもいい)、門をたたくことだ。初心を訴えることだ。答えは直ぐに出るだろう。

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