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いいづかこうぞう-飯塚幸三




いいづかこうぞう-飯塚幸三

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  1. 老人の暴走自動車が若い母娘を跳ね飛ばして殺してしまった。制限速度をはるかに超えて、赤信号を幾つも無視した暴走で、横断歩道を渡っていた無防備な親子を轢き殺すと言うより跳ね飛ばす悲惨な事故。
  2. 高齢者の事故として問題にされているがそういうレベルではない。隣に妻が同乗して問題を早くから認識していての事故。足が悪いのに運転しての事故。免許返納を必要と認識した上での事故。
  3. 逮捕もされないという問題。怪我で入院中の逮捕は確かに問題があるが、退院しても逮捕しないのは法の正義を無視する態度だ。警視庁には説明責任がある。殺した老人は上級国民で殺された親子は下級国民と警視庁が認定したのか。
  1. 逮捕されていないなら、メディアの前で、少なくとも遺族の前で、謝罪と説明と反省と償いの意志を示す必要があるだろう。加害者がそのような行動をとった報道は無い。人として許せない態度だ。
  2. 事故を起こすかもしれないと言う自覚で運転をする。不安は的中して人を殺してしまった。覚悟の過失。その時、メディアは加害者を呼び捨てにするのに、この事故では肩書付きにしている。
  1. 長野県で飲酒して暴走して少年を轢き殺す事故があったが、警察も司法も殆ど無罪のような扱い。それと似たような歪んだ司法行政がまたまかり通るのだろうか。日本は嫌な時代に突入して行っているのかも知れない。
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  1. 勝手に暴走する車を作ったメーカーの責任が全く出てきていない。制限速度が設定されていて、しかも信号が赤なのに、どちらも無視して走る車なんて凶器。そういう車を作って知らん顔しているメーカーの態度は大問題。行政もメーカーの責任を問う姿勢が無い。安全運転のために必要なインフラが何か、行政とメーカーと事業者が検討している話も聞かない。超怠慢。エレベーターでボタンをどのように押し間違えても暴走などしない。それが常識だ。
  2. メーカーも行政も基本的なことを理解していないのに驚く。人間の判断や操作性や対応力は、常に不安定と言うことだ。高齢者になれば不安定になる人もいるが、年齢に関係なく、酒やドラッグでも不安定になる。普通の治療薬。睡眠不足。過労。ストレス(仕事でも遊びでも口論でもギャンブルでも)や、躁鬱症でも。わき見や考え事。電話の着信。放送内容やプレイヤーの内容に気を取られたり。長時間運転。運転間隔が空いて不慣れ。車がいつもの車でなくて不慣れ。知らない道で不安になって。想定外の障害物。想定外の対向車。カーナビの想定外の誘導。豪雨。夜間。降雪。濃霧。などなど。正常な運転をもしかすると阻害する要因はいくらでもある。全てのドライバーが毎回すべての問題をクリアできればいいが、実際は不可能。
  1. 前に障害物があったら止まるのが車なのだ。誰がどういう状態で運転していようが関係ないことだ。車は止まれば事故にならない。単純だ。それを放棄しているメーカーに最大の責任があることがどうして理解できないんだろう。




https://digital.asahi.com/articles/ASM4V4H0ZM4VUTIL02K.html?rm=786

「なぜ容疑者と呼ばない」臆測生んだ メディアの課題は

2019年4月26日22時54分

通行人を次々とはねて大破した乗用車(右)と、交差点で衝突されて横転したごみ収集車。手前は自転車=2019年4月19日午後2時10分、東京都豊島区東池袋4丁目、西岡臣撮影

 東京・池袋の横断歩道で母子が車にはねられ亡くなった事故の報道で、運転者の呼称をめぐり、議論がおきている。逮捕されれば容疑者とされるが、今回は任意捜査だったためメディアが肩書や「さん」付けで報じ、批判の対象になった。また、運転者が逮捕されていないことへの疑問の声もある。

 事故は19日午後0時25分ごろ、東京都豊島区東池袋4丁目の都道で発生。旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長(87)が運転する乗用車が、赤信号の交差点二つを含む区間を暴走し、通行人らをはね、ごみ収集車に衝突。自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)が死亡し、飯塚元院長と同乗の妻を含む10人が重軽傷を負った。

 捜査関係者によると、飯塚元院長は胸の骨折などのけがを負い、警察官が到着した際には救急搬送を待っている状態で、そのまま入院した。このため警視庁は現行犯逮捕せず、任意での捜査を続けている。

 刑事訴訟法などでは、逮捕の要件に証拠隠滅や逃亡の恐れが挙げられている。総合的に判断して運用され、状況によって異なる。

 飯塚元院長は事故を起こしたことを認め、重要な証拠となるドライブレコーダーや車両そのものを任意提出しており、警視庁は、証拠隠滅や逃亡の恐れがないと判断したという。飯塚元院長の回復を待って改めて詳しく事情を聴く方針だ。

 逮捕されていない事故の加害者をどう表記するか。

 朝日新聞は事故直後の20、21日付紙面(東京本社最終版)では、呼称を「容疑者」とせずに「さん」とし、実名で報じた。逮捕されていない場合などは通常、「さん」などの呼称で報じている。

 また、当初から「関係者によると」として「旧通産省の元工業技術院長」とも報じていた。社会的影響力のある公職に就いていたことを伝えるためだ。その後さらに裏付けを進め、22日付朝刊から端的に元院長の肩書を呼称とした。

 ログイン前の続き一方、ネット上では21日に神戸市営バスにはねられ2人が死亡、6人が重軽傷を負い、運転手が現行犯逮捕された事故と比べて「池袋の事故は運転者が元高級官僚だったため逮捕されなかったのでは」といった声が出ている。別の捜査関係者は「事故直後の段階で過去の経歴までは把握できていない。そうした事実は全くない」と話す。
結果は重大 各社が実名報道

 運転者については、最終的に各社実名で報道。ただ、発生直後は判断がわかれた。

 朝日同様、毎日、東京も、当初実名に「さん」付けだったが、その後、「元院長」と呼称。朝日新聞の取材に、「職歴を確認した段階で切り替えた。極めて重大な事故の運転者で、匿名にすべきケースには当たらない」(毎日新聞社)、「裏付けが取れてから肩書呼称」(東京新聞編集局)と回答。

 読売は最初から実名で「元院長」とした。「事故の重大性や、加害者が負傷して本格的な取り調べに至っていない状況などを勘案した」(グループ本社広報部)

 産経とNHKは当初匿名だったが、実名に切り替え、「元院長」の呼称とした。「総合的に勘案し判断」(産経新聞社広報部)、「事件事故の内容や重大性、関係者の事情などを十分検討し、判断している」(NHK広報局)とする。

 日経、共同、時事は、当初匿名でその後実名の「さん」付け、さらに「元院長」へと呼称を変えた。「捜査状況や取材で判明した事実を踏まえ、総合的に判断した」(日経新聞社広報室)、「交通事故の任意捜査では、敬称または肩書で報じている」(共同通信社社会部)、「肩書での報道を考えたが、発生直後は裏付けが取れなかった」(時事通信)と回答した。
メディアはルール周知を

 運転者は逮捕されれば容疑者と呼称されるが、今回は逮捕されていないことが、報道各社の判断が割れた原因だ。

 そもそも警視庁が逮捕しないことへの疑問に対し、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「医師の判断で入院が必要になれば、通常は人権上の問題から逮捕しない。退院時に捜査が進んで客観証拠が集まっていれば隠滅の恐れが小さくなるため、入院が長期になるほど逮捕されにくくなる。ただ、否認したり捜査に非協力的な態度を取ったりすれば、逮捕される可能性が出てくる」と話す。

 慶応大学の大石裕教授(ジャーナリズム論)は、「今回は『なぜ逮捕されないのか』『容疑者と呼ばれないのか』という疑問に加え、男性が元官僚だったことから、警察やマスコミも含めて社会的地位がある人たち同士がかばいあっているという見方へと発展し、批判が大きくなったのではないか」とみる。「メディア側は、原則としてどんな場合にどの呼称を使うか、事件事故を報じる際のルールをホームページなどで周知すると共に、呼称を切り替える際は、その根拠も示す必要がある」

 若狭氏は、「肩書や政治的圧力を理由に逮捕しないという恣意(しい)的な運用があれば、民主主義国家の根幹に関わる。権力が公正に行使されているか、監視することがメディアの役割だ」と指摘した。

◆各報道機関の呼称と判断理由

読売 実名+元院長 事故の重大性や、加害者が負傷して本格的な取り調べに至っていない状況などを勘案 

朝日 実名+さん→元院長 逮捕や書類送検されていないため当初は「さん」に。職歴の確証を得た段階で肩書に 

毎日 実名+さん→元院長 職歴を確認した段階で切り替えた 

東京 実名+さん→元院長 逮捕されていないため肩書呼称を検討。初報段階では「さん」付けにし、裏付けが取れてから肩書に 

産経 匿名→実名+元院長 取材で判明した事実、捜査状況、被害状況などを総合的に勘案 

NHK 匿名→実名+元院長 事件や事故の内容や重大性、関係者の事情などを十分検討し判断 

日経 匿名→実名+さん→元院長 社内の報道指針に基づき、捜査状況や取材で判明した事実等を踏まえ、総合的に判断 

共同 匿名→実名+さん→元院長 実名報道が原則だが、当初混乱があった。交通事故の任意捜査では、敬称または肩書で報じている

時事 匿名→実名+さん→元院長 書類送検される人物なので肩書での報道を考えたが、当初は裏付けがとれず、適当な肩書もなかった。裏付けが取れた段階で切り替えた

(新聞は東京本社最終版より。回答は25日付)