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いそひきょうぞう-礒飛京三


いそひきょうぞう-礒飛京三




2015.5.25 10:40
【心斎橋通り魔初公判】
弁護側、裁判員「死刑」言い渡しの違憲性訴え…2人刺殺39歳被告「取り返しのつかないことを」

3年前、大阪・心斎橋で男女2人を刺殺。裁判員裁判が始まった礒飛京三被告。弁護側は刑事責任能力について争う姿勢を示した
 大阪・心斎橋の路上で平成24年6月、男女2人を刺殺したとして、殺人罪などに問われた無職、礒飛(いそひ)京三被告(39)の裁判員裁判初公判が25日、大阪地裁(石川恭司裁判長)で開かれ、礒飛被告は「取り返しのつかないことをした。申し訳ありません」と起訴内容を認めた。弁護側は刑事責任能力について「完全でなかった可能性がある」と争う姿勢をみせた。

 また弁護側は、裁判員全員が評議で一致しなくても死刑を言い渡すことができる現在の裁判員制度の違憲性についても訴えた。

 起訴状によると、礒飛被告は24年6月10日午後1時ごろ、大阪市中央区東心斎橋の路上で、音楽プロデューサー、南野信吾さん=当時(42)=の腹や首などを包丁で多数回切りつけて殺害。さらに、犯行に気づき、自転車を押して逃げていた飲食店経営、佐々木トシさん=当時(66)=の背中を複数回にわたって突き刺して殺害したなどとしている。

 大阪地検は、起訴前に礒飛被告の精神鑑定を実施。「幻覚や妄想があった」ものの、責任能力に問題はないとして起訴した。しかしその後、鑑定医が死亡したことなどから、地検は再鑑定を実施。結果は明らかになっていないが、初公判まで3年近くかかる要因となった。

 公判は計12回開かれ、6月26日に判決が言い渡される予定。責任能力をどこまで問えるかが主な争点となりそうだ。