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かけひちさこ-筧千佐子



かけひちさこ-筧千佐子





http://www.asahi.com/articles/ASGCN6370GCNPTIL02G.html

再婚・交際を重ねて相続8億円 夫毒殺容疑の妻

2014年11月21日05時36分

千佐子容疑者の主な結婚・交際歴

 青酸化合物で夫を殺害したとして、京都府警が殺人容疑で逮捕した筧千佐子(かけひちさこ)容疑者(67)は、再婚、交際を繰り返し、相手と死別した後に計8億円以上の遺産を相続していたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。一方で金融商品に多額の支出をし、最近では知人に生活費を借りることもあったという。

 捜査関係者によると、千佐子容疑者は最初の夫と死別した後の20年間で、青酸中毒で死亡した京都府向日(むこう)市の筧勇夫さん(当時75)ら3人と再婚し、交際した人を含めると6人が死亡した。一昨年3月、バイクの走行中に死亡した大阪府貝塚市の男性(当時71)もその一人。体内からは青酸化合物が検出された。男性のマンションは千佐子容疑者に相続され、売却された。

■交際条件に「資産」

 「あるはずの通帳がない」。今年1月、京都府内で営まれた筧勇夫さんの告別式。納骨に向かう霊柩(れいきゅう)車の中で、喪主の千佐子容疑者がこう尋ねたのを、親族の女性は覚えていた。

 親族たちが「知らない」と答えると、千佐子容疑者は「家の中をひっくり返さなければ」「指輪はどこにいったんですか」と重ねた。うつむいたままだった告別式での姿との落差に、親族は違和感を感じた。

 勇夫さんが千佐子容疑者と再婚したのは昨年11月。翌12月、勇夫さんは自宅で倒れて亡くなった。

 捜査関係者によると、千佐子容疑者は10人を超える男性と再婚、交際を繰り返していた。結婚相談所を利用し、「自宅や土地などの資産があること」「子どもがいないこと」などを条件にしていたという。このうち6人が死亡し、相続した遺産は総額で8億円を超えたという。捜査当局は遺産目的で男性たちに近づいたとの見方を強めている。

 これらの遺産は株などの金融商品取引に投資されていたと捜査関係者は明かす。一方で、多額の損失を出していたともみられている。今年4月、福岡県に住む高校時代の元同級生のもとを、千佐子容疑者が訪れた。弁護士費用を借りるためだ。元同級生は「一時期、毎月の振り込みもしていた」と話す。

 6月には、勇夫さんの口座があった信用金庫の預金約425万円を返還するよう信金に求める裁判を起こした。千佐子容疑者が勇夫さんを故意に死亡させた疑いがあるとして、信金が払い戻しを拒んだためだ。

 千佐子容疑者は取材にも「水道も止められた」と困窮を訴えていた。ただ、多額の借金がある一方で、自由になる金も数千万円あったといい、「財産と借金の額がうまくかみ合わない」(捜査幹部)という。

 勇夫さんの死亡後、千佐子容疑者は再び結婚相談所で相手を探していたという。条件は「高齢」「一人暮らし」。「病気があるのに越したことはない」という趣旨の要望もあった、と捜査関係者は語った。


  1. この人は意図的に結婚・交際を餌に資産を持つ孤独老人に近づき、遺産相続の権利を得ると同時に相手を毒殺してきた。5人も6人も同じ手口で殺害・遺産強奪を繰り返してきた。この人に死刑以外の判決は考えられない。
  2. 奪った金の行方は金融投資で失ったとしているのは疑問。一種のロンダリングかも知れない。自分の家族を含めて何処かに隠してあるだろう。
  3. タイトルの表には奈良県の事件は含まれていないようだ。